スペインのサンティアゴ巡礼(カミーノ・デ・サンティアゴ)は、1000年以上の歴史を持つキリスト教の聖地巡礼で、イエス・キリストの弟子の一人であった聖ヤコブ(スペイン語ではサンティアゴ)の遺骸が発見され、安置されているとうガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂を毎年多くの巡礼者が訪れる。

フランスからピレネーを越えてスペイン北部を横断する最も有名なルートは「フランスの道(カミーノ・フランセス)」と呼ばれるが、実はその他にも多くの巡礼ルートが存在する。
今回、巡礼フォーラムFairway開催にあたって、「イギリス人の道(カミーノ・イングレサ)」と「ポルトガルの道(カミーノ・ポルトゲサ)」のガリシア部分のルートを旅するツアーを実施し、「ポルトガルの道」の旅に参加させていたく機会に恵まれたので、ぜひ紹介してみようと思う。




ポルトガルの村ヴァレンサとスペインの村トゥイを繋ぐ橋

「ポルトガルの道」は、正式にはポルトガルのリスボンから始まり、ポルトを通過してスペインのガリシアへ入るが、今回の旅はガリシアが中心ということで、私達の旅はスペイン国境に面したポルトガルの町バレンサ・デ・ミーニョからスタートした。

バレンサ・デ・ミーニョは、12世紀から13世紀に作られた城塞の町で、その後の18世紀のポルトガル内戦の際にもさらに強化されている。城壁内は、ポルトガルらしい素朴で可愛らしいタイルの建物が立ち並び、リネン類の店などが並ぶ。

バレンサからミーニョ川へ歩くと、スペインのトゥイへ渡る鉄橋があり、徒歩でも渡ることができる。

トゥイは、バレンサとは川を隔てただけの距離だが、旧市街の雰囲気はかなり変わり、一気にポルトガルからスペインの中世の町に来た感がある。みどころは1120年頃から建築がはじまったサンタ・マリア大聖堂。特に重厚な城塞風の作りとイベリア半島で最初のゴシック様式といわれる西側のファサード(1225年頃)は必見。




絶景とケルト住居跡のア・グアルダ

ポンテベドラ県のア・グアルダのサンタ・テグラ山は、現在はポルトガルの道からは外れているが、この地域に来たらぜひ立ち寄るべきスポット。

展望台からはミーニョ川の河口と大西洋を見下ろす雄大な風景を楽しむことができる。

またその中腹には、紀元前2世紀から1世紀頃のケルト人たちの住居跡が残る。

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