ムルシアという地域の名前を聞いたことがあるだろうか?
日本語のガイドブックにもなかなか出てこないこのムルシア州は、地中海に面し、バレンシア州、カスティージャ・イ・ラマンチャ州、アンダルシア州に接する温暖で雨の少ない地中海性気候の地域だ。そして、他の州に比べると面積も小さいこの州内は、ベティカ山脈と地中海があり標高差が激しいのも特長のひとつだ。

そのような地理的条件から生まれたのが、地中海の海の幸、そして地元で作る米と豊富な野菜を組み合わせたムルシア料理だ。

マドリードで本格的なムルシアの味を

El Caldero(エル・カルデロ)は、マドリードで40年以上も続くムルシア料理店で、現在では、Calle Huertasにあるレストランと、アトーチャ駅の南メトロのパシフィコ駅近くにあるカジュアルなタベルナと2店舗を構えている。

首都マドリードで本格的なムルシアの味を堪能できるお店をと考えたオーナーがこのレストランをオープンして以来、毎週木曜日にバンをムルシアへ走らせ、新鮮な魚介や野菜、肉類などの食材を買い出しに行く力の入れようで、100%ムルシア産の食材で現地の味をマドリードにいながらにして楽しませてくれるとして、地元マドリード民にもファンは多い。

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ムルシア直送のタコ

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店名にもなっているカルデロ(釜)で炊いた米料理は、地中海の恵みが凝縮している。

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タベルナでは、カジュアルなタパスも楽しめる。

El Caldero店舗情報

レストラン Calle Huertas, 15
タベルナ Travesía de Téllez, 2
http://elcaldero.com/

ムルシアの美味を探求する旅に出ます!

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魚介と野菜、そして米料理という日本人の舌にも合いそうな組み合わせのムルシア料理だが、実は観光情報も含めて、日本語の情報が非常に少ない。日本語の大手観光ガイドブックでも、ムルシアに関する情報はほとんどないのが現状だ。
ということで、この6月は、ムルシアの美味を探求する旅に出ることにした。

ありがたいことに、El Calderoさんの好意で、ムルシア州のパロス岬、魚業者、レストラン、ラムやウイスキーの蒸留所、ワイナリーを訪問させてもらえることになった。そして、グルメ以外にも、バルネラリオというスペイン式の温泉テラピーの初体験する予定だ。

6月15日16日の一泊二日のムルシアへの旅を、前回のカディスに引き続き、SNSやPeriscopeで実況します。
ぜひお付き合いください。

※残念ながら、ムルシアの旅は延期になってしまいました。変わりに、El Calderoのレストランへ行ってきました。
ディナーの様子は、「El Caldero、スペイン ムルシア地方のグルメを徹底レポート」へどうぞ。