ホアキン・コルテスと言えば、恐らく世界で最も有名なフラメンコ・ダンサーと言っても過言ではないだろう。
世界中で公演を行う彼が、久々にスペインで彼のオリジナルプログラム「Esencia」を引っさげて、7月2日から25日まではマドリードのTeatro Rialtoで公演中だ。

フラメンコの革命児ホアキン・コルテス

ホアキン・コルテスは、コルドバのロマの家系に生まれた。早い時期にマドリードへ移り、12歳で本格的なダンスの修行をスタートする。14歳スペイン国立バレエ団に入団し、ニューヨークのメトロポリタン劇場やモスクワのクレムリンなど世界を舞台に立つ。16歳からはソリストとなり、トップとして活躍する。

19歳には国立バレエ団を退団すると、フリーの舞踊家としての道を歩み始め、世界のファンを魅了し続けている。

その素晴らしさはまずは見てもらえれば分かるはずだ。

こちらは、カルロス・サウラ監督の「Flamenco」より

コルドバのギター・フェスティバルでのアクト。




ホアキン・コルテスの「Esencia(真髄)」

このように「フラメンコの革命を起こした」と言われるホアキン・コルテスと、30名のダンサーとミュージシャンらが新たに作り上げたプログラムが、今回の「Esencia」(エセンシア、スペイン語で「エッセンス、真髄」)だ。

今作は、「夢を叶えるために戦う、困難に打ち勝つ、世界的な名声を得るまで批判に立ち向かうという、幼い頃から抱いてきた願いを表現しようとする作品」と言われ、コルテス自身の旅を感情のストーリーを表現している。

Teatro Rialtoで行われるマドリード公演は、当初6月25日までとのことだったが、好評のため追加公演が決定し、現段階では7月2日までのチケットが売り出されている。
この時期にマドリードにいるならば、フラメンコファンならずともぜひチェックすべき公演のひとつだ。

ホアキン・コルテス「Escencia」マドリード公演

日時:6月15,17,18,22,23,25,28,29,30日、7月1,2日
会場:Teatro Rialto (CalleGran Vía 54)
最寄り駅:メトロ Callao, Santo Domingo, Plaza de España
チケット販売:オンラインもしくは劇場窓口