七つの煙突と悲劇の恋

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La Casa de las Siete Chimeneas(ラ・カサ・デ・ラス・シエテ・チメネアス)「7本の煙突」と呼ばれ、現在は文化省となっている建物は、元々はフェリペ2世の狩猟人が、自分の娘の結婚のために建てた邸宅であった。しかし、その夫カピタン・サパタはフランドルで結婚の直後に戦死し、未亡人になった妻エレナもまもなく亡くなってしまう。彼女の死以降、霊がこの家に現れると噂されるようになった。
この話には異説がいくつかあるようで、エレナはフェリペ2世の愛人で、彼女の霊は夜になるとバルコニーに現れ、王宮の方角をじっと長めながら、コインを鳴らしている、という説や、夫の死後に富豪の老人に嫁がされそうになり、自殺したというものだ。

住所:Plaza del Rey, 1, 28004 Madrid
最寄駅:Metro Banco de España




禁断の恋に泣き続ける少女の霊

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マドリードの心霊スポットといえば、誰もが名を挙げるのは、シベーレス宮殿の向かいにあるEl Palacio de Linares(エル・パラシオ・デ・リナーレス)、現在のカサ・デ・アメリカだろう。
物語は、リナーレス侯爵の息子ホセ・ムルガが、ライムンダ・オソリアという一人の少女に恋をしたことに端を発する。息子の恋人の名前を聞いた侯爵は青ざめた。実はその少女の母親は昔の愛人の一人で、その少女は侯爵の私生児、二人は兄妹だと気づいたからだ。侯爵は息子に彼女を忘れるように命じるが、若い二人は聞き入れない。そこで、侯爵は近親相姦のスキャンダルを恐れて、娘を殺し、宮殿内に密かに埋葬した。
それ以来、リナーレス宮殿では女の子の泣き声が聴こえるようになったという。今でも、ライムンディータの霊が宮殿をさまよっていると言われている。

住所:Plaza Cibeles, 2, 28001 Madrid
最寄駅:Metro Banco de España

本当は怖いあの美術館?さまよう死者たちの霊

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ゲルニカを所蔵することで、毎日多くの観光客が訪れるレイナ・ソフィア芸術センターにも、実は怪談の噂がある。曰く、誰もいない展示サロンから話し声や叫び声が聴こえる、誰もいないのにドアが開いたり、エレベータが勝手に動いたりする、特に理由もないのに警報アラームが鳴るといったことが、度々、美術館の警備員によって報告されているそうなのだ。
歴史を遡ってみると、現在の美術館の建物は、以前は病院だったが、さらにその前身は16世紀後半頃の施設で、そこには治る見込みのない死を待つ病人を収容していたという。地下にはそれらの死者たちが埋葬されていたとも言われている。
また、その後、病院となってからも、市民戦争ではここで多くの人が亡くなっている。
多くの死者たちの魂が、いまでもあの場所に残り続けているのかもしれない。

住所:Calle de Santa Isabel, 52, 28012 Madrid
最寄駅:Metro Atocha