ロス・パラシオス・イ・ビジャフランカの歴史と現在

ロス・パラシオス・ビジャフランカの町の由来は、古代ローマ時代にさかのぼる。
その後、13世紀にフェルナンド三世が取り戻すまではイスラム教支配時代には小規模な城塞都市であった。キリスト教徒の手に戻った後、14世紀の残酷王と呼ばれるペドロ1世がこの地域を狩猟のための居城(casa palacio)の地区としたことが、この「ロス・パラシオ」という町の名前の由来だそうだ。

現在では、それらの時代の面影は街道後が残るのみだが、15世紀にアルコス伯が領有権を獲得し、その後、農業を中心とした都市となった。

今のロス・パラシオスの町は、いかにも「セビージャの小都市」といった風情で、小さな旧市街は白を基調にした建物にオレンジの木の街路樹が並ぶ。




町のシンボルでもある、サンタ・マリア・デ・ラ・ブランカ聖堂。
15世紀にアルコス伯が設立した教会が起源で、その後何度が再建されたバロックからネオクラシック様式の聖堂。

地元の食材を楽しむ美食タパスと地ワイン

このような小さな町だが、地元産の野菜などを食材を贅沢に使ったバルのタパスのレベルは非常に高く、食を楽しみたい人にとってはとても魅力的だ。

滞在期間中に気に入ったバルやレストランをあげればキリがないが、伝統的な料理からモダンなタパスまでどこもレベルが高いのにリーズナブルだ。

町を訪れた6月は、ちょうどカタツムリの季節。
見た目が非常に「でんでん虫」だが、思い切って食べてみると、巻貝のような食感と味で、止まらない美味しさだ。

勿論、地元の名産のトマトは、とれたててそのまま塩とオリーブオイルをかける美味しさは、トマト好きにはたまらない贅沢。

町の中には、小規模なワイナリーもあり、シェリータイプのワインが好きな人はぜひ訪問をお勧めしたい。
奥には熟成樽が並ぶが、その場で飲むこともできる。

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Bodegas Bustos
Calle Menéndez Pelayo, 2, 41720 Los Palacios y Villafranca, Sevilla