スペインの首都マドリードでは日々新しいバルやレストランが誕生し、新しいグルメの潮流を生み出そうと挑戦を続ける料理人たちが国内外から集まる一方で、創業100年を越えて多くのマドリード市民たちに愛され、伝統を守り続けるバルも多く存在する。

その街を知ろうとするには、その土地の人の伝統の食生活を知ることが一番の近道とも言える。ということで、マドリード市内で創業100年を越える老舗レストラン・バルを紹介する。
長い年月を経た店舗だけが持てる、有形無形の伝統をぜひ味わってみてほしい。

Botín ボティン (1725年創業)

住所:C./ Cuchilleros, 17, Madrid
http://www.botin.es
世界最古のレストランとしてギネスブックにも認定されていることでも知られる有名店。ゴヤが皿洗いとして働いていたこともある。
詳細は「ギネス認定の世界最古のレストラン ボティンで子豚の丸焼きと伝統の味を」を参照。
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Casa Alberto カサ・アルベルト(1827年創業)

住所:C./ Huertas, 18, madrid
http://www.casaalberto.es
マドリードの文芸地区にあるタベルナで、この建物には過去にミゲル・デ・セルバンテスも住んでいたともいわれている。カウンターやビールサーバーなどマドリードのバルの雰囲気の中で、料理もカジョスなどマドリードの伝統的な郷土料理を食べる事ができる。
casaalberto




Lhardy ラルディ(1839年創業)

住所:Carrera de San Jerónimo 8, Madrid
http://lhardy.com/
プエルタ・デル・ソルからプラド美術館へ向かうサン・ヘロニモ通りにある老舗店。伝統菓子やオードブルなどを購入したり、軽食などをその場で味わえる通りに面した店舗部分と、奥に伝統的なマドリード料理を楽しめるレストラン部分とがある。大理石のカウンターや銀製のサーバーなど、アンティークな店内は一見の価値あり。
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Casa Labra カサ・ラブラ(1860年創業)

住所:C./ Tetuán 12, Madrid
http://www.casalabra.es/
プエルタ・デル・ソルのエル・コルテ・イングレス(プレシアードス通り)の向かいにある人気の老舗バル。ビールやワイン片手に名物のフリッターを頬張る立ち飲み客であふれる。スペイン社会労働党(PSOE)の結成の場所としても知られている。
カサ・ラブラ

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