アロソ・マルティネスからチュエカ界隈にかけて、最近面白いバルが急激に増えている印象があるが、中でもPajarita(パハリータ)は一皿ごとに驚きに満ちたフュージョン・タパスで楽しませてくれる、久々のヒットなバルとして個人的なお気に入りバル入りリストの上位にマークした。
皆さんも、ぜひ一度訪問して、「今のマドリードのタパス」を体験して欲しい。
場所は、メトロのアロンソ・マルティネス、ビルバオ、トリブナル駅のちょうど中間あたりにあり、小さめの店内のテーブルには、お箸がセットされている。
パハリータのタパスは、メキシカンや日本料理もミックスしたフュージョン・スタイルで、それぞれにひとひねりしていて斬新。フュージョン料理は、斬新さを追求するあまり、時々味については首をひねることもあったりするが、奇をてらいすぎることなく、新しい料理への挑戦と味のバランスも非常に良い。
一皿ずつのポーションは小さめだが、価格も妥当で、色々なタパスで味の変化を楽しむスタイルにもぴったりだ。
今回試した料理をいつくか紹介してみよう。
Pulparepa
茹でたタコとポテトの組み合わせは、ガリシアの蛸料理の典型的な組み合わせ。それをイカ墨のパンでサンドしてある。
パンのイカ墨風味とパリっとした食感と共に楽しむことができる。
Cositilla de cerdo
この一皿が置かれた瞬間にテーブルにスパイスの香りが立ち、その時点で、すでにわくわく感を与えてくれる。
低温で12時間、じっくり煮込んだ豚のリブ肉はとても柔らかく、スパイスにより肉の旨みを引き出す。さらにオニオン・スライスの甘酢漬け、コリアンダーの新芽が味に変化を与えている。
Macarones mejiganos
スパイシーなメキシコ料理とフランス菓子のフュージョン。
甘いマカロンにスパイシーなメキシコ料理をサンドしてある。
サンドの中身は、ユカタン半島の伝統料理、豚肉をビネガーや唐辛子と煮込んだコチニータ・ピビル、鶏肉とモレ。
Coruñés a 53
ガリシア産のブエイ(虚勢牛)のローストとピメントス・デ・パドロンのスイート・マスタード。
しっかりとした牛肉の赤味に、爽やかなマスタードがとても合う。
3人で4皿のタパスをつまんで、ビール3杯、アルバリーニョのワインを一本を注文して、51.50€のお手頃会計なのもありがたい。
2名、4名用のセットメニュー(それぞれ32€、61.5€)、平日はメニュー・デル・ディア(日替わり定食 10.95€。スターター、前菜、メイン、デザートから一品ずつ、ドリンク付)もある。
上記のセットメニューからも分かるが、単品も2個、4個のタパスが多いので、できれば偶数人数で行く方が頼みやすい。
また席数があまり多くないので、確実を期すのであれば予約をお勧めする。(電話もしくは、ウェブサイト経由)
住所:Calle Apodaca 20, Madrid
電話:915 91 73 10
最寄:Metro Tribunal, Bilbao, Alonso Martinez
営業時間:
月曜から水曜 1:30pm – 4pm / 8:30pm – 12am
木曜 1:30pm – 4pm / 8:30pm – 2am
金曜から土曜 1:30pm – 4pm / 8:30pm – 3am
木曜 1:30pm – 4pm
ウェブサイト
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