マドリードでカルソッツが食べられるレストラン
冬のカタルーニャ名物料理「カルソッツ」は、葱をまるごと焼いたものをロメスコ・ソースにつけて、手づかみで食べる豪快な料理で、カルソッツを食べること=カルソターダは、11月から4月までのシーズン中にバルセロナ周辺を旅する楽しみのひとつだ。

ただし、本場カタルーニャまで行けない場合でも、スペイン各地方の食文化が楽しめる首都マドリーでは、比較的気軽にカルソッツが食べられるレストランがいくつか存在している。その中でも比較的気軽にカルソターダが楽しめる場所があるので、未体験の人はぜひ一度試してみよう。

素朴で豪快な山の幸を楽しむ カタルーニャ料理

日本人にとってはバルセロナ=地中海のイメージ強いが、バルセロナがあるカタルーニャ州全体をみればピレネー山脈をはじめとして山がちでることもあり、伝統的なカタルーニャ料理といえば、ブティファラ(ソーセージ)や肉を豪快に炭火で焼き、同じく炭火で焼いたパンに、ニンニクとトマト、オリーブオイルをかけたパン・トマカなど、素朴で豪快な山の料理としても知られている。特に、カルソッツは、冬のカタルーニャの風物詩であり、人気が高い。

前述のように、マドリードにもいくつか伝統的なカタルーニャ料理が食べられるレストランがあるが、バルセロナに3店舗、マドリードに2店舗を展開しているカタルーニャ料理のレストラン CAN PUNYETES(カン・プニェテス)は、比較的、庶民的な雰囲気で気軽なカタルーニャの味を楽しむことができる。
今回訪問したSeñores Luzón(セニョーレス・ルソン)通り店は、マドリードの中心地ソル広場から目指すのが分かりやすいだろう。マジョール通りをサン・ミゲル広場の前を通り過ぎてビジャ広場まで進み、広場とは逆方向、右手の側の小さな通り(C./ Señores Luzón)に入ると、すぐに左手側に見えるポロンでワインを飲む男が描かれた看板が目印だ。

can punyete

カルソッツは一人前が7本程度(9.3€)で、前菜代わりに2人で1人前を目安に頼むのがよいだろう。勿論気に入れば、追加で注文することもできる。店の入り口のカウンターにある炭火の焼き場で黒焼きにしたものを、テラコッタの瓦に載せて、ロメスコソース一緒にだしてくれる。外側の黒焦げの部分は思い切って剥き、熱々のまま白い部分をロメスコソースにつけて豪快にいただこう。
ちなみに、ロメスコ・ソースは、トマトやアーモンド、ビネガーなどを入れてピューレにしたもので、カタルーニャでは家庭などでもよく作られるソースなのだそうだ。
飲み物はビーノ・デ・ラ・カサ(ハウスワイン)のロゼワインが定番だ。
冷えたロゼワインの口当たりの軽い飲み口は、カルソッツには欠かせない相棒だ。

マドリード カルソッツ




メインはやっぱり肉料理を

カルソッツを楽しんだ後は、肉料理をいただこう。
炭火で焼いたブティファラ・カタラーナ(ソーセージ)やセクレト・イベリコ(イベリコ豚から600gしか取れない希少な霜降りカルビ部分)、エントレコット(牛のリブロース)、コドルニース(うずら)などがお勧めだ。
パン・トマカが一緒についてくる。

マドリード カタルーニャ料理

マドリード カタルーニャ料理

マドリード カルソッツ

CAN PUNYETES 店舗情報

住所:C./ Señores Luzón, 5, Madrid
最寄り駅:メトロ SOL, OPERA
http://www.canpunyetes.com/
営業時間: 12:00 – 15:45 , 20:00 – 0:00
定休日なし