先日のチェーン店の朝食セットの紹介に引き続き、今回は生ハム専門店の朝食セットを紹介したいと思う。
当初は、いくつかある生ハム専門店の朝食セットを食べ比べるつもりで考えていて、実際にいくつか試してみたのだが、Cinco Jotas(シンコ・ホタス)の朝食セットを食べてみたら、あまりにレベルが違いすぎて他を紹介する意義を見いだせなくなった。
他のお店も、勿論専門店だけあって美味しくないわけではいのだが、シンコ・ホタスは飛び抜けて美味しかったので、やはり他へ行くよりは、ぜひここを試して欲しい、試すべきだ、と思ったからだ。
ということで、生ハム専門店の朝食のお勧めはシンコ・ホタス一本にしぼってレポートしようと思う。
最高級ハモン・イベリコ・デ・ベジョータの代名詞シンコ・ホタス
5J=Cinco Jotas(シンコ・ホタス)は、1879年創業のサンチェス・ロメロ・カルバハル社のハモン・イベリコ・デ・ベジョータのブランドで、スペインでも有数の生ハムの生産地ハブコの牧草地で自由に放牧され、どんくりだけを食べて育った純血種のイベリコ豚を使用した最高級品として知られている。
顧客にはスペイン王室も名を連ねるなど、「世界一美味しいハモン・イベリコ」という評価をされることが多いスペインの生ハムの最高峰だ。
そのシンコ・ホタスは、スペインとポルトガルに数店の自社ブランドの名前を冠したレストランを展開しており、マドリードにも5店舗ほどあるが、今回はプエルタ・デル・ソルからアレナル通りに入ってすぐにある店舗で朝食を試してきた。
プエルタ・デル・ソルの広場から、時計塔のあるマドリード自治州政府の建物を正面にみて、右手側の歩行者専用の通り、王立劇場へ続くアレナル通りに入ってすぐ右手側にあるのがシンコ・ホタスのレストランだ。
※アレナル通り店は現在営業していないようです。Plaza de Santa Ana店へどうぞ。
生ハムの朝食セットは二種類
アレナル通りのシンコ・ホタスのDesayuno(朝食セット)は、朝の開店から12:30まで利用可能で、いくつかの種類があるが、生ハムを楽しむのであればCinco Jotaセットを頼んでみてほしい。
ハモン・ベジョータを挟んだパン、珈琲、フルーツジュース(生しぼりではなく、瓶ジュース。オレンジ、パイン、桃から選べる)が4.70ユーロで楽しめる朝だけのお得なセットだ。
100%純血種イベリコ・デ・ベジョータを長期熟成させたシンコ・ホタスのハモンは、短期で熟成させた生ハムと違って塩辛さがなく、臭みのない柔らかな甘みのある脂肪分は、ナッツのような風味がある。さすがにシンコ・ホタスのハモン・ベジョータだけあって、群を抜いて美味しいの一言。
そして、勿論、機械ではなく、コルタドール・デ・ハモン(生ハムカット職人)が一枚ずつ丁寧にカットしたものを出してくれる。通常、機械でカットすると摩擦熱で風味が落ちるとされているが、生ハムの薄く均一にカットするのは思っている以上に技術が必要で、カットの善し悪しは生ハムの味を大きく左右する。勿論、シンコ・ホタスはカットも完璧だ。
午前中にソル付近を通るなら、ぜひ試してみる価値があるセットだが、前述のように12:30まで利用できるので、スペイン式の14時からも重い昼食をとらない人であれば、軽めのランチ替わりにも使うのもいいかもしれない。
(勿論、朝食セットの時間帯が終わっても、引き続き生ハムのタパスなどは注文できる。)
もっと軽めに試したいという人には、1/2サイズの5Jのハモン・ベジョータと珈琲のminiセット(2.9ユーロ)も利用できる。
※アレナル通り店は残念ながら閉店してしまったようです。
住所: Calle del Arenal, 6, 28013 Madrid
電話:915 22 78 48
http://www.restaurantescincojotas.com
営業時間:9:00 – 23:00 (朝食セットは12:30まで)
定休日なし
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