セレブたちに愛されたマドリードの老舗菓子店

マドリードのラ・ドゥケシータは、創業100年を超える名店としてスペインのセレブたちに愛される菓子店で、その顧客には現スペイン国王の曾祖母にあたるマリア・クリスティーナ王太后の名前あったと言われている。アロンソ・マルティネスからも近いフェルナンド6世通りで三代に渡って営業していたが、2015年の夏に三代目店主の引退を機に、多くのファンに惜しまれながらも閉店した。
しかし、その老舗の新たなオーナーになったのが、カタルーニャのパティシエ、オリオル・バラゲールだった。
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カタルーニャ生まれの天才パティシエ オリオル・バラゲール

オリエル・バラグエールはバルセロナの製菓学校で学んだ後、ベルギーとスペインの名店で修行を重ねた。そのキャリアの中には、フェラン・アドリアンのチームの一翼を6年に渡って担っていたいたことでも知られる。
1993年には、わずか21歳でスペイン最優秀パティシエに、1997年にはスペインのレストランの最優秀パティシエに選ばれるなど、若くして頭角をあらわし、さらに2001年には8種のテクスチャーのチョコレート菓子は世界一に選ばれるなど、現在、世界で認められるパティシエの一人となり、バルセロナとマドリードなどに自身の名を冠した店舗を構えている。

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伝統とモダンの美しい調和

バラゲールの新しい店舗となったラ・ドゥケシータは、彼の手による再オープンにあたって、これまでのアンティークなインテリアを一部残しつつ、明るくモダンな内装に一新された。そのコンセプトは、そこで売られている商品にもよく表れている。バラグエールの他の店舗とは異なり、モダンでコスモポリタンな菓子ではなく、ナポリターナ・デ・チョコラテのような伝統的な菓子やクッキーを中心に、チョコレートボンボンやケーキ、以前にマドリードのロスコン・デ・レジェスの人気店としても紹介したように、各季節の菓子などが並ぶ。
ちなみに今回の訪問の時期には、イースターエッグがディスプレイに並んでいて、道行く人の目を引いていた。

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スタッフも親切で、気取らない雰囲気だ。
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スペイン最高峰のクロワッサンを味わおう

さらに、新生ラ・ドゥケシータで、やはり忘れてはならないのは、やはりクロワッサンだろう。
2014年にスペイン国内で最優秀クロワッサンに選ばれたバラゲールのクロワッサンは必ず試したい逸品だ。クロワッサンはクラシカル、プラリネ入り、アーモンドの三種で、価格は1.8€から。
ナポリターナ・デ・チョコラテ(チョコレート・デニッシュ 2.2€)も、チョコレートの香ばしい味と香りが楽しめる。
また、4種のテクスチャーのチョコレートケーキ(5.5€)や、ラズベリーのカップケーキ(3.9€)なども魅力的だ。

店内には、小さなカフェスペースがあり、そこでカフェ(1.4€)と共に味わうことができる。

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La Duquesita 店舗情報

住所:
http://www.laduquesita.es/
営業時間:Calle Fernando VI 2, Madrid
月-金 8:30 – 20:30
土   9:00 – 20:30
日・祝 10:00 – 15:00