ゴヤやベラスケス、ピカソやダリを輩出したスペインには、現代でも多くのアーティストたちが、日々個性的な作品を作り続けている。マドリードで、特に多くのアーティストらが自宅やアトリエをかまえるラ・ラティーナ地区やラバピエス地区で、地域のアーティストたちの活動を支援する「Los Artistas del Barrio」が、絵画、イラストレーター、デザイナー、カメラマン、ミュージシャンなどの約300人の活動拠点となる自宅やアトリエ100箇所を一般訪問者に開放するイベントを今週末5月7日、8日に開催する。

訪問者は、地域5箇所に設けられたカフェなど指定の場所で、カタログやマップ、訪問者バッチなどのセットを5ユーロで購入すれば、二日間の期間中、指定された時間帯であれば、すべての自宅・アトリエを自由に訪問することができる。

様々な刺激的な作品が生み出されるアトリエを覗きつつ、アーティストたちに直接話を聞くチャンスでもあり、さらにアーティストたちにとっても活動の支援を得られると共に、自分の仕事場や作品を訪問者たちに紹介することで、自らの活動を広く知ってもらうのにも良い機会となる。
2004年から続くこの活動は、市民によるアート支援としても注目を集めている。

アートに興味がある人にとっては勿論だが、現代の芸術家たちが作品を生み出す現場を覗いてみるのも、面白そうだ。今週末にマドリードに滞在する人は、ぜひ参加してみよう。

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2014年のイベントの様子はこちら。

Los Artistas del Barrio 開催情報

期間:2016年5月7日、8日 12:00-21:00 (一部の訪問箇所は時間制限あり)
訪問キット購入場所:
Café Pavón (c/ Embajadores 9)
La Noche Boca Arriba (c/ Salitre 30)
Espacio Mediodía (c/ Mediodía Chica 10)
Bruclin (sólo sábado 7)
Moratón Mendoza (c/ Cardenal Mendoza, 15 bajo)
http://losartistasdelbarrio.com/