マドリードの観光のメインのひとつといえば、世界に名だたる名画を鑑賞できる美術館の数々。これら多くの美術館に誰でも無料で入場できる時間帯があることをご存知でしたか?
マドリード三大美術館と言われている、ゴヤの「着衣のマハ/裸のマハ」やベラスケスの「宮廷女官たち(ラス・メニーナス)」などのスペイン王室コレクションを納めたプラド美術館、ピカソの最高傑作「ゲルニカ」のソフィア王妃芸術センター、中世の宗教画から印象派まで幅広いコレクションを誇るティッセン・ボルネミッサ美術館をはじめとして、無料で入場できる時間が設けられています。
これは、「美術品コレクションは公共の財産なので、市民は誰でも楽しむ権利がある」と考えられているからです。

旅の最中はスケジュールが合わないこともありますが、マドリードでの時間に余裕があり、タイミングが合うならば、ぐっとお得に芸術作品を鑑賞できます。
ぜひチェックしてみてください。




プラド美術館

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公式ウェブサイト

  • 一般入場料:14€
  • 割引入場料:7€ (65歳以上、carné joven保持者)

無料入場時間

  • 月-土:18:00 – 20:00
  • 日/祝:17:00 – 19:00
  • 11月19日(プラド美術館記念日)、5月18日(国際ミュージアムデー)

ソフィア王妃芸術センター

Reina Sofia
公式ウェブサイト

  • 一般入場料:8€

無料入場時間

  • 月、水-土:19:00 – 21:00
  • 日:13:30 – 19:00
  • 4月18日、4月29日、5月18日、10月12日、12月6日

ティッセン・ボルネミッサ美術館

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公式ウェブサイト

  • 一般入場料:10€

無料入場時間

  • 月:12:00 – 16:00

以上の三大美術館以外にも、マドリードにはスペイン国立考古学博物館や、ソローリャ美術館ロマン派美術館、セラルボ美術館など、個性的で魅力的な美術館があり、その多くは無料で入場できる時間帯があります。
マドリードの美術館・博物館情報をぜひチェックしてみてください。

※各美術館の情報は、2015年7月現在のものです。最新の情報は、各公式サイトをご確認ください。




名画をより深く味わうために、関連本や映画をチェック!


宮廷画家ゴヤは見た [DVD]
天才画家ゴヤが描いた2枚の肖像画 ーー天使のような少女イネスと、威厳に満ちた神父ロレンソ。
違う世界に生きる2人が迷い込んだ、危険な愛とはー?


ゴヤ―スペインの栄光と悲劇 (「知の再発見」双書)
ヨーロッパ絵画の歴史において、常に時代の変革者を生み続けたスペイン。
18世紀に活躍したゴヤは、その中でもひときわ高くそびえる巨人。ゴヤの生涯を作品とともにたどる。


プラド美術館の三時間 (ちくま学芸文庫)
「春眠暁を覚えず、と諺にいう。生活がさして苦しくない時には、生きるということもまた楽しいことである。例えば、まるまる三時間を美術作品の観賞に当てうるとすれば、それは眠りにも優る営みであり、生に優る喜びである」。
スペインの偉大なる知性ドールスがこよなく愛したプラドを舞台にして展開する傑作絵画論。名だたる芸術作品を、「支えあうフォルム」である古典主義と「飛翔するフォルム」であるバロックを両端とする体系に鮮やかに位置づけ明快に論じる。実践的な絵画の見方「展覧会に訪れる人々への忠告」を併せて収録した楽しく有意義な美の案内書。