マドリードの中心エリアでも、最近特に面白いスポットが増えている印象のあるサレサス地区に、世界を渡り歩いてきた若手スペイン人シェフによる素晴らしい東西の融合を楽しませてくれるレストランORIBU GASTROBARがある。
今回はこのレストランを紹介しようと思う。

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レストランのウェブサイトによれば、マドリード生まれの中国系の起業家Ivan Zhanと、Armando Justo(通称A.Jとしても知られる)により、2014年にORIBU GASTROBARのプロジェクトはスタートした。
Armando Justoはマドリード生まれの37歳で、料理人としてのキャリアをスタートした直後に北米へ渡り、これまでカリフォルニアとロサンゼルスに5店のレストランをオープンさせ、シリコンバレーのGoogle本社のエグゼクティブ・シェフを務めるなど、その若さで成功を手にした若手料理人のひとりだ。
中でも日本と日本料理への関心は高く、何度も日本へ旅し、ついにはサンフランシスコにChottoという居酒屋をオープンしている。
その後、14年ぶりにマドリードへ帰還したA.Jが参加したのがこのOribuのプロジェクトだった。

日本、中国、南アジアなどの料理をスペイン風にアレンジしたフュージョン料理は、本場のアジアとはまた違った解釈で、正真正銘アジア生まれアジア育ちの私達も楽しませてくれること請け合いだ。

特に日本系の料理は、A.Jが実際に日本に何度も足を運び、日本の味を研究していることがよく理解できる。その上で、独自の解釈を加えてあり、本格的な和食とはまた異なる楽しみ方ができる。
ちなみに店名のOribuとは、Oliveオリーブの日本語読み。こういう遊び心も、このレストランらしい。




今回は、旬のクロマグロ(Atún Rojo)を楽しむべく、マグロを二皿試してきた。

Tartar de Maguro-Atún Rojo rojo encebollado, crujientes de mar y mousse de aguacate
ネギとマグロのタルタルに海苔のフライ、アボカドムースを合わせたもの三種。

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Espeto de Atún rojo al estilo Goma-Ae, ensalada “Kyuri to Daikon”
胡麻和え風マグロのタタキに、胡瓜と大根の甘酢漬けサラダ。

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Espeto(エスペト)とは、スペインの夏の浜辺などでよくみられるイワシなどの魚の串焼きのことだ。タタキ風だが、しっかり厚切りのマグロは見た目のインパクトも、食べごたえの面でも満足度が高い。
ランチでも4€追加で注文できるそうなので、ぜひ試してみて欲しい。
(ランチレポートはまた別途、敢行したい。)

デザートは、The “Fucking” Chocolate、チョコレートのクリーム、アイスクリーム、包み揚げ、ミニブラウニーの4種のチョコレート。チョコレート好きにはたまらない。

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その他、カクテルや日本酒、焼酎なども楽しめる。

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Oribu Gastrobar 店舗情報

住所:C./ Barquillo 10, Madrid
最寄り駅:メトロ Banco de España, Chueca

tel. 915 24 03 17
http://oribugastrobar.com/

営業時間
日ー木:13:00 – 16:00 20:30 – 00:00
金・土: 13:00 – 16:00 20:30 – 00:30
定休日:月曜夜