コロナで休業を強いられるレストランが多いなか、久しぶりにマドリードの町を歩くと新規オープンのレストランも目に付くようになった。

久々のレストラン記事は、新規オープンの中でも特にユニークなレストランの一つがジョージア料理レストランのKINZAを紹介しようと思う。

アジアと東欧、中東の要素を詰め込んだジョージア料理

ジョージアという国は、黒海のほとり、南コーカサスにあり、東ヨーロッパ、もしくは西アジアに分類される旧ソ連の共和国で、日本では2015年までは「グルジア」と呼ばれていたので、そちらの名称の方がなじみがあるかもしれない。

実を言えば、私も今回はじめて体験したジョージア料理であるが、スパイスをきかせた味付けなどトルコやギリシャの料理の影響は勿論だが、小籠包のような蒸し料理などアジアの影響も感じた。

それもそのはずで、後から調べてみたところ、チンギス・ハンの侵攻によりモンゴル帝国の支配時代にモンゴル人が伝えた料理のひとつが、この代表的なジョージア料理ヒンカリらしい。

ジョージア料理 ヒンカリ

ヒンカリは、大きめの小籠包のような見た目で、肉や魚、きのこなどを包んである。
Kinzaでは6つセットで、スパイス&肉、サーモン、きのこ、マッシュポテト&きのこから2種類中身が選べるそうなので、今回はもっともスタンダードな肉とマッシュポテトを選んでみた。

特に肉はスープがたっぷり入っているので、とんがり部分を下にして少し皮を破ったあと、スープをこぼさないように先に吸い、その後、中身を食べる。皮の先の部分は固いので食べずに残す。

焼茄子のくるみペースト巻きバドゥラジャーニは、スパイスはギリシャやトルコ料理を思わせるが、より繊細な味付けの冷菜。

バドゥラジャーニ

プハリはくるみをつかったペーストの前菜。ほうれんそう、ビーツ、インゲン豆の3種。

ワイン発祥の地ジョージアとハチャプリ

ジョージアで忘れてはならないのは、ジョージアワイン。
ジョージアはワインの発祥の地といわれているだけあって、質の高いワインが楽しめる。
ジョージアから取り寄せているというジョージアの固有種サペラヴィのワインはとても美味しかったが。先週行った私たちがこのワインの在庫最後の2本を開けてしまった。(次のワインが入荷していますように!)

ジョージアワインに間違いなく合うハチャプリは、パンの真ん中のくぼみにチーズと卵黄、バターを載せて、熱いうちにかき混ぜて、チーズフォンデュのようにパンにつけながら食べる。
Kinzaは冷凍ものなどを一切使わず、自家製のパン生地を使っているそうで、焼き立てのパンも最高に美味しい。

ジョージア料理 ハチャプリ

ハチャプリは、11-14時のブランチタイムで、2種類のトッピングにフレッシュジュースがついて10€でも楽しめるようなので、機会があればこちらもためしてみたい。

顧客カードで割引あり

マドリードのジョージアレストランKinzaでは、オープンから間もないのもあるのか、ウェブサイトhttp://kinzamadrid.es/上で顧客カードを登録しQRコードを見せると、初回で10€が割引され、会計10%のキャッシュバックが次回会計時に適用されるので、ジョージア料理を試してみたい人は登録をお勧めする。

レストランスタッフはロシア人が多いようで、対応も非常に良かった。
彼女は日本語を勉強したことがあるそうで、日本語が少し話せる。

Kinza

住所:Calle San Bernardo 22, Madrid
電話番号:915 85 78 68
ウェブ:http://kinzamadrid.es/
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