このブログでも、もともとは画家やコレクターの屋敷を美術館として利用している邸宅美術館を紹介したが、ラサロ・ガルディアノ美術館もマドリードで必見の美術館のひとつ。
2020年からなかなか自由に旅ができない状況が続いているが、インターネット経由で楽しめる高画質のバーチャルツアーも紹介する。
屈指の美術収集家ホセ・ラサロ・ガルディアーノ
セラーノ通りには、国立考古学博物館があるが、同じ通りの北、日本大使館の近くにあるラサロ・ガルディアーノ美術館は、絵画や宝飾品、武器、家具など12,646点の美術品を収蔵する邸宅美術館だ。
美術館の名前にもなっているホセ・ラサロ・ガルディアーノは、ラ・エスパーニャ・モデルナ(La España Moderna)という出版社を創業した経営者で、美術や図書のコレクターとしても知られていた。20世紀には、今は美術館となっている彼の出版社兼邸宅には、当時の文化人のサロンとなっていた。
1947年にホセ・ラサロの死亡後に、膨大な数の美術品と蔵書のコレクションが国に寄贈され、1951年にラサロ・ガルディアーノ美術館としてオープンした。
美しい館内と美術品の数々
1903年にホセ・ラサロとその妻の住まいとして建築された建物に、中世の宗教画やスペイン王家や貴族の肖像画、ゴヤやボス、エル・グレコ、ムリーリョ、スルバランの絵画など、素晴らしい絵画が展示されている。
旅行者が不在なので、今のマドリードの美術館は人が少ない。
平日の昼間、訪問者は自分一人だけ。
でも、おかげで静寂の中で、「伝説の聖剣が!」みたいな気分が楽しめました。https://t.co/qkXVoLf4ml展示フロアに入った途端、自動的に照明がついて、死ぬほどびっくりしたけど… pic.twitter.com/jUWrmNHanb
— TapasMadrid (@TapasMadrid) February 7, 2021
美しい地上階の装飾品のコレクションの展示。
ネオルネサンス式の建物は、1903年に建築された豪華な室内だけでも、美術的価値が高い。特に1階(日本で言えば2階以上)は、それぞれの部屋の装飾も素晴らしく、天井画も必見だ。
2020年以降、コロナウィルスのパンデミックのために気軽に旅行するのは難しい状況が続いているが、マドリードに来られないという人には、Googleが提供するバーチャルツアーがを試してみてほしい。
Google Art & Culture Museo Lázaro Galdiano
https://artsandculture.google.com/partner/museo-lazaro-galdiano?hl=jp
展示コレクションはもちろんのこと、美しい館内の装飾も楽しめる。
ぜひ天井画も確認しよう。
そして、今の状況が落ち着いて、再び自由に旅ができるようになったら、ぜひ実物を見に美美術館を訪問して欲しい。
【スペインの現状に関する記事】
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住所:Calle Serrano 122, 28006 Madrid
開館時間:9:30 – 15h (月曜休館)
ガイド付き訪問:
個人:水曜と金曜 10:00から(集合30分前、予約不要、追加料金不要、5人まで)
グループ(5人):火曜と木曜10:00から(要予約 educación@museolazarogaldiano.es)
入場料:7€(一般)
14:00 – 15:00 入場無料
2021年2月7日現在の入館情報(最新の情報は美術館公式サイトへ)
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