ブイトラゴの人間ベレン

スペインのクリスマスに欠かせないもののひとつにベレンがある。
ベレンとは、イエスキリスト誕生の様子を再現したミニチュア人形のことで、馬小屋の場面のみの小規模なものから、ベツレヘムの町全体を再現した大規模な塩ラマ模型までさまざまあるが、スペイン人は毎年少しずつ人形などを買い足しながら、「我が家のベレン」を作ってクリスマスを祝うのだ。
マドリード市内でも、12月に入ると、市などの公共の場所や教会など、様々な場所でそれぞれに趣向をこらしたベレンの展示を楽しむことができる。

そして、ベレンといえば、いくつかの村などでは、住人がベレンの扮装をして聖書の場面を演じるBelén Viviente(生きたベレン)が行われる。
中でも、今年で29回目を数えるマドリード州のブイトラゴ・デ・ロソーヤの生きたベレン、人間ベレンは、ブイトラゴの古城を含む村の旧市街エリアに1300メートルの順回路に沿って、受胎告知やキリスト誕生、東方三賢者の礼拝などの聖書の場面やベツレヘムの町の様子など40場面が再現された大規模なもので、2017年は12月16日、17日、23日、30日の4日間に実施される。

ベレンの見学は18:30からの入場と20:30からの入場の二回制となっており、去年に引き続き、各セッションにつき2500名分の無料の整理券は配布される。イベント当日の16:00からPlaza de la Constituciónから初回の18:30からの分が配布され、満席になり次第20:30のセッションの入場整理券が配られる。初回を希望する場合には、早めに整理券を入手するほうが良さそうだ。一人つき4枚まで、20名以上のグループの場合はメールにて要予約とされている。

ブイトラゴの人間ベレン

ブイトラゴの人間ベレン

ブイトラゴの人間ベレン ルートマップ

ブイトラゴ・デ・ロソーヤは、フランス亡命中のピカソと深い親交のあったエウヘニオ・アリアスの出身地で、二人の友情を示すピカソの作品の数々をコレクションした小さな美術館が市役所内にあることでも知られている。また、ロソーヤ川に取り囲まれた旧市街にはアラブ時代の城壁と古城が残る景観も楽しむことができる。

早めにブイトラゴへ向かい、人間ベレンの入場整理券を早めに確保しつつ、入場までの時間を利用して、ブイトラゴの村を散策してみるものお勧めだ。

ブイトラゴ ピカソ美術館

ブイトラゴ

ブイトラゴ人間ベレン 開催情報

開催日:2017年12月16日、17日、23日、30日 18:20から
入場無料(入場整理券による人数制限あり)
アクセス:Plaza de Castilla から191番のバスで約1時間から2時間。
問い合わせ:ブイトラゴ人間ベレン協会

ブイトラゴ・ピカソ美術館 情報

住所:Plaza de Picasso, 128730 Buitrago del Lozoya
Tel.: 91 868 00 56
開館時間:
火-金:11:00 – 13:45 , 16:00 – 18:00
土: 10:00 – 14:00 , 16:00 – 19:00
日 祝:10:00 – 14:00
入場無料

ブイトラゴでの宿予約

夜のバスを気にせずにゆっくりとブイトラゴを楽しむのもお勧めだ。

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