5月28日に行われるチャンピオンズ2015-2016決勝は、2年前の決勝と同様、再びレアル・マドリード対アトレティコ・デ・マドリードの対決となることから、決勝当日に向けて、マドリードではサッカーファンならずとも落ち着かない日々が続いている。

試合当日、どこで応援するのか、(あるいは、サッカーファンでなければ、どのようにしてその熱狂から離れて静かに過ごすか) は大きな問題だ。ミラノへ直接乗り込むファンのためには、決勝カード決定の直後から飛行機やバスのツアーが多く組まれ、マドリードに残るファンのためには、各バルで「チャンピオンズ決勝、テレビ放送します!」と呼び込み合戦が続いている。
どちらにせよ、当日のマドリードは、街から人通りが減り、テレビ中継が見られるバルは混雑することが予想される。

市内でも教会でもチャンピオンズ中継を

マドリード市内での観戦スポットとして、ユニークな名乗りを上げたとして話題になっているのは、チュエカ地区にあるサン・アントン教会だ。この教会は、貧しいホームレスなどの支援を行う「平和の使節」の活動拠点としてもしられており、2015年のクリスマスには、シベーレス宮殿へホームレスを招待しディナーを振舞うなどの活動で知られている。
関連記事:「マドリードのホームレスたちをシベーレス宮殿でのクリスマスディナーに招待

今回、このサン・アントン教会がチャンピオンズリーグ決勝のテレビ中継を行うことを発表した。
ホームレスや貧しい人も一緒に、このお祭りを楽しんで欲しいという、ニクくて温かい心遣いだ。




チャンピオンはどっち?ユニークなタバコポイ捨て禁止キャンペーン

また、今回のチャンピオンズ決勝に因んだマドリード市のユニークな試みも話題になっている。
現在、マドリード市は市の清掃キャンペーンに取り組んでいるが、タバコのポイ捨てはなかなか減らない。そこで、「次期ヨーロッパのチャンピオンは?」と書かれた投票箱のようなボックスの二つの入り口に、レアル・マドリードとアトレティコのそれぞれのチームのエンブレムが描かれており、透明な窓から中身は見られるようになっており、それぞれに入れられたタバコの吸殻の量が確認できる。
タバコの吸殻をついつい応援するチームに入れたくなってしまう、ユニークなタバコのポイ捨て禁止キャンペーンだ。

Urnas-cenicero-instaladas-Ayuntamiento-Madrid

残念ながら、現時点の報道によれば、この投票ボックスが設置されているのは、マドリードのデリシアス駅近くのブスタメンテ通り(calle de Bustamante)の一箇所のみ。デリシアス駅やそこに隣接した鉄道博物館へ行く機会があれば、ぜひ確認してみよう。

現地マドリードよりPeriscope中継!

いつに増して、サッカー熱で盛り上がるそんなマドリードから、Periscope中継を敢行します!

Periscopeは、スマートフォンからインターネット経由で、実況中継が可能になるアプリケーションだ。
Twitterなどからも視聴が可能だが、スマートフォンにアプリをインストールしてアカウントをフォローしておくと、実況の開始を知らせてくれたり、コメントやLikeをリアルタイムで送ることができる。
参考:「カディスの旅、Periscope生中継しました!

現時点でのPeriscopeの実況予定は以下の通り:
5月28日:
20:45 – 22:00 試合中、試合後の様子を何度かに分けてお伝えします。
5月29日:
19:45 シベーレス宮殿の市庁舎訪問
20:45 プエルタ・デル・ソルのマドリード自治州府公式訪問
※ソル広場よりPeriscope中継予定
22:00 ベルナベウにて優勝セレモニー

@TapasMadrid