天然クロマグロの漁の定置網漁アルマドラバが盛んに行われるバルバテに来たからには、やはり現地でマグロ料理を試してみたくなるのは道理だろう。
ということで、旅の一行はバルバテで最も有名なマグロ料理レストランEl Campero(エル・カンペロ)へ案内された。
実は、当初は朝一番にマグロ漁の船に乗り、昼食にこのレストランへ訪れる予定だったのだが、朝のうちは波が高かったこともあり昼頃の漁になったため、スペインの時間にしてはかなり早い12時すぎのブランチとなった。
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マグロの港町で最も有名なレストラン
El Camperoは、1965年にルイス・メレロとドローレス・サンチェスの夫婦によって、バルバテの旧市街の小さなタスカ(居酒屋)としてスタートした。
1978年にその息子ペペ・メレロが引き継いで以降は、母ドローレスの手も借りながらよりタパスに力を入れ始め、当時は地元の市場で一般客には販売されないクロマグロの部位などに注目し、モリージョ(脳天部分)の鉄板焼きや塩漬けなどをメニューに組み入れるようになった。
1994年に現在の港ビーチに近いエリアに移転し、日本からの遠洋漁業の関係者なども訪れる店として知られるようになった。
2003年からは、本格的なレストランとしての営業が始まり、現在はカディス沖で捕れる天然クロマグロの25の部位をスペインの伝統料理をベースに日本料理の要素も取り入れつつ、それぞれに最高の形で楽しませてくれる、マグロ料理としては間違いなくスペインで最高のレストランのひとつだ。
船がかなり揺れる可能性があるとのことで、「食べ過ぎないように!」「飲み過ぎないように!」「酔い止め飲む人は今のうちに!」とのお達しがレストランの席に着いた直後にアナウンスされるも、天然マグロ尽くしを前にワインを飲まないという選択肢は個人的に許しがたい。
ということで、一杯だけ白ワインをいただいてさっそくマグロのコースをいただく。
クロマグロの漬けとアホ・ブランコ
トマトベースで作る赤いガスパチョに対して、白いガスパチョと呼ばれている、アホ・ブランコ。通常はアーモンドで作られるが、こちらは松の実。マグロは醤油が少し辛め。
ロモのタルタル
トロの刺身
頬肉の煮込み
柚子をアクセントにした柔らかな煮込み。
赤身のステーキ
刺身や漬けなど日本風のアレンジもあるが、基本的に煮込みやステーキなども洗練された味を楽しむことができる。
季節によっては予約でいっぱいになってしまう人気店なので、ぜひ早めに予約してから行ってみよう。
住所:Avda. de la Constitución local 5C 11160 Barbate · Cádiz
営業時間:12:30 – 16:30 / 20:00 – 23:45
定休日:月曜日(祝日の月曜日は営業)
http://www.restauranteelcampero.es/
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