マドリードの郷土料理といえば、欠かせないのが「コシード・マドリレーニョ(マドリード風コシード)」だ。
鶏、豚、牛などの数種類の肉、モルシージャ、ヒヨコマメ、キャベツ、ジャガイモなどをじっくり煮込んだ伝統料理で、特に冬の寒い時期には、身体の内側から温めて、エネルギーを与えてくれる。
ちなみにコシード・マドリレーニョは、トレス・ブエルコと呼ばれる
1.フィデオという細く短いパスタを浮かべたスープ
2.ヒヨコマメやジャガイモ、キャベツなどの野菜類
3.トシーノやモルシージョ、チョリソ、モモ肉、モルシージャなどの肉類
で構成される。前菜として1がサーブされ、その後2と3が同時に皿に出されるのが一般的だ。
マドリード市内でもランチなどで気軽に食べられるものから、名物料理として力を入れているレストランまで様々あるが、せっかくなので最高の味を試してみたいという人向けに、マドリードでコシード・マドリレーニョが人気のレストランを紹介する。
Malacatín(マラカティン)
http://www.malacatin.com/
住所:C/Ruda, 5
最寄駅:ラ・ラティーナ
「マドリードで創業100年を越える老舗レストラン・バル (2)」でも紹介したラ・ラティーナ地区の老舗店。
一皿目の濃厚な旨みを凝縮したコンソメ・スープには定評がある。
価格は、コシード一人前19.50€(飲み物やデザート、パンなどは含まない。シェアは不可。)、トータルでは一人25-30€
La Daniela Cuchilleros (ラ・ダニエラ クチジェーロス店)
http://www.tabernadeladaniela.com/
住所:C/Cuchilleros, 9
最寄り駅:ソル
マジョール広場に隣接した人気店。同じくトレス・ブエルコ型で、スペインの伝統的なカードゲームにかけて、一皿目ソタ(従者のカード)、二皿目カバージョ(騎士のカード)、三皿目レイ(王のカード)と呼ばれる。
価格は、一人40-45€
La Bola (ラ・ボラ)
住所:C./ Bola 5, Madrid
http://www.labola.es
最寄り駅:オペラ、サント・ドミンゴ
同じく「マドリードで創業100年を越える老舗レストラン・バル (2)」でも紹介した老舗店で、ガイドブックなどでも必ず紹介される。
長年にわたって使いこまれた素焼きの壷に材料を入れ、スープを継ぎ足しながら4時間炭火で煮込む伝統的なレシピのコシードは、滋味たっぷりだ。
価格は、コシード一人前19.50€(飲み物やデザート、パンなどは含まない。シェアは不可)、トータルでは一人25-35€
Casa Carola (カサ・カローラ)
住所:C./ Padilla, 54, Madrid
http://www.casacarola.com/
最寄り駅:リスタ
サラマンカ地区にあるコシード・マドリレーニョの名店。2014年に最優秀コシード・マドリレーニョ賞を獲得したコシードは、マドリードの地元民たちに愛される深い味わいだ。
価格は、トータルで一人当たり30€程度。
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