マドリードのバルでも基本的には、ワインやビールを頼むと、無料のタパス(アペリティーボ)が付いてくるところは多い。
しかし、中には何も出してくれないところ、オリーブの実やポテトチップス、ナッツなどの軽いものを出すところ、無料とは思えないほどの太っ腹なタパスを出すところまで、千差万別。
無料タパスが充実していてありがたいのは、ワインのアテにちょっと何か欲しいけど、料理を一皿注文するほどでもない時にも、一杯ずつに少しずつ色んなタパが付いてくるので、気軽にタパスのバリエーションを楽しめるところ。
旅の最中に軽めに食事を済ませたいときや、一人旅でも気軽にバルを楽しみたいときには、無料タパスが豊富なバルを試してみるのも良いかもしれない。
今回紹介するEl Lacón(エル・ラコン)は、ワインやビールについてくるタパスが楽しみなバルの一つだ。
マドリードでは老舗の日本食レストラン「どん底」や、シェリー酒専門のバルとして有名なベネンシアのあるエチェガライ通りから横道に一本入った通りにあるエル・ラコンは、伝統的なスペインの農家風の作りの内装の通り、スペインの田舎風な味を楽しませてくれるメソンだ。
マドリード産のワインはマドリードのバルならでは!
奥と二階にはテーブル席もあるのだが、無料タパスを楽しむのならばカウンターに座ろう。
ワインは、その時々で壁の黒板に書いてあるものがグラスで注文でき、リオハやリベラ・デル・ドゥエロなどのメジャー産地だけではなく、マドリード産のワインなども含めて、常に十数種類から選ぶことができる。(一杯2€-4€程度)
また、赤、白、ロゼと一種類ずつは「Vino de la Semana (ビノ・デ・ラ・セマナ 今週のワイン)」としてピックアップされていて、お得な価格で楽しむことができる。
満足度の高い、充実の無料タパス
飲み物を注文すると、カウンターのカマレロ(ウェイター)にアペリティーボは何にするかを聞かれるので、ワインとは別の黒板(壁の両端にある黒板)に書いてある4つのタパスの中から、好きなものを選んで伝えよう。
毎回必ずあるのは、Cazuelita de Callos y Garbanzo(カスエリータ・デ・カジョス・イ・ガルバンソー、モツとヒヨコマメの煮込み)で、揚げたパンを添えて出てくる。気温が下がってくると、煮込み料理と赤ワインが美味しくなる。ぜひ、カスティージャ名物料理を試してみて欲しい。
その他は、売り切れるたびに書き換えられるので、周りの人気具合を確認しながら、気になるものは早めに試すほうがよいかもしれない。
グラスワインのバリエーションが豊富なので、色々なワインを試しながら、ぜひ無料のタパスを楽しもう。
軽めに済ませるならば、無料タパスで十分だが、もっと食べたい!という場合は、様子を見て料理を注文することも勿論できる。
Mollejas de Cordero(モジェハス・デ・コルデーロ 羊ののど肉)やChipirones a la plancha(チピロネス・ア・ラ・プランチャ ホタルイカの鉄板焼き)、人数が多いときは、ここの名物タブラス(板のプレートの上に、肉や野菜、シーフードなどが山盛りで出てくる)も楽しいかもしれない。
Meson El Lacón
住所:C/. Manuel Fernández y González, 8. Madrid.
TEL: 914296042
営業時間: 月-日 13:00 – 16:00, 20:00 – 0:00 (定休日なし)
ウェブサイト
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