ビール好きなら、マドリードでぜひ一度は試してほしいバルがある。
プラド美術館からアトーチャ通りを渡って、一本裏に入ったPlaza de Jesúsにある老舗バル La Dolores ラ・ドローレスだ。
マドリードでは多数派であるMAHOU(マオウ)なので、どこでも味わえるはずのビールなのに、ここで飲むとそのキレといい、クリーミーな泡といい、まったく異なる味わいを楽しむことができるのだ。
カマレロと常連客の説明によれば、昔ながらのビールサーバを利用しており、長い管を通る間にこのクリーミーな泡とキレのあるビールが完成するのだとか。
プラド美術館にも近いという場所柄、観光客も多いが、カマレロ氏たちはいたってマイペース。
自分たちのペースで仕事を続けるので、彼らのペースを崩してはいけない。
カウンターの一角に陣取ったら、「オラ!」と軽く合図をして、あとはカマレロの手が空くのを待とう。時間はかかっても、基本的にはちゃんとカウンターに目を配っていて、そのうち「何にする?」と声をかけてくる。
そこで、一杯なら「ウナ・カニャ」、二杯なら「ドス・カニャス」、それ以降も「数+カニャス」、スペイン語が分からなければ指で数を示しても十分通じる。
ちなみにカニャとは、一番小さいグラス・ビールのことだ。
普段はジョッキ派の人も、マドリードではカニャをお勧めする。
フレッシュで冷たいうちに、一杯ずつ楽しんでほしいからだ。
ぜひビールサーバーの見える場所に陣取って、カマレロたちの仕事ぶりも楽しんで欲しい。
グラスを冷やし、ビールを注ぎ、ナイフで泡を潰し、再度ビールを注いで仕上げる。
バル好きにとっては、リズミカルな彼らの仕事は見ているだけでも楽しい。
ビールにはちょっとしたつまみも付いてくるが、もし何か頼みたい場合は、カウンターにあるカナッペもビールが進む。
奥にはテーブルスペースもあるが、ビールやカナッペなどの価格がカウンター価格よりも少し高くなるので、注意が必要だ。
夕方19時くらいからバルが込み始めると、注文の難易度もあがるし、居心地も下がり気味なので、早めの時間帯の漉いている時間帯をお勧めする。
場所柄、プラド美術館などを楽しんだ後の軽いリフレッシュとしてもおすすめだ。
住所:Plaza de Jesús, 4 Madrid , 28014
最寄:Metro Anton Maltin駅(1番線)
電話:91 429 22 43
営業時間:
日 – 木 11:00 – 1:00
金・土 11:00 – 2:00
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