スペインの多くのレストランでは、平日14時からのランチタイムに、Menú del Día(メヌー・デル・ディア)と呼ばれる日替わり定食セットを出すところが多い。
これは、通常、第一の皿、第二の皿それぞれのカテゴリーから一品ずつ選ぶ形式で、ワインやビールを含むドリンクと食後のデザート、もしくはコーヒーがついて、10€前後なのが一般的だ。
また、このリーズナブルで安心な価格設定ゆえに、はじめてのレストランの小手調べとしても最適なので、「どんな料理を出すのか分からないので、まずはMenúで試してみよう」は、私もよく使う方法だ。それで、気に入れば、夜にアラカルトを安心して試すことができるという寸法だ。

せっかくなので、実際に試してみたレストランの日替わりランチ定食の情報も、本サイトで紹介していこうと思う。
マドリードでのランチ選びの参考になれば幸いだ。

L’Artisan Furansu Kitchen

ランチシリーズ第一回として紹介するラルチザン・フランス・キッチンは、ソルから徒歩5分ほどの中心地にあるフレンチと和食をミックスしたちょっと珍しいレストランだ。日本酒なども取り揃えており、これまで夜に飲みに立ち寄ったことはあったが、今回はじめてランチを試してみた。

価格は14€で、第一の皿、第二の皿、デザートは3品ずつから一皿ずつ選択、デザートとコーヒーが価格に含まれる。
その中から、今回我々が試したのはこちら。

第一の皿:鴨のコンフィと柿の巻き寿司
lartisan02

第一の皿:ピサラディエール(玉ねぎのカラメリサーダ、アンチョビ、トマト、黒オリーブのフレンチ・ピザ)
lartisan03




第二の皿:サルモレーテ、キャベツとマッシュポテト
lartisan05

第二の皿:チキンバーガー(ピタパン)
lartisan04

デザート&カフェ:チョコレートムース&カフェ・コルタード
lartisan06

一見、巻き寿司は普通の和食だが、具が鴨と柿になっているあたりは、和食とフレンチをセンス良くまとめていて好印象。チキンバーガーにはディルでハーブの香りづけがアクセントになっているし、サルモレーテの付け合せのポテトもバター風味で、この手のスペインではあまり見ないので、なかなか新鮮だった。
ちなみに、上記以外にも、最初に鳥つくねを餃子の皮でつつんで揚げたものがアペリティーボとして出されたが、これも美味しかった。
全般的には充分な満足度で、リピートする価値はあり。

訪問日:2015年10月28日
価格:14€

店舗情報

住所:Calle Ventura de la vega 15, Madrid, 28014
電話:+34 91 420 31 72
最寄り駅:SOL, Sevilla, Anton Martín
web: http://www.lartisanmadrid.com/
lartisan01